「 冬季作業 」

冬の間~人様からよく『ぶどう屋さんは冬の間は何してるの?』または『冬の間は休みやろ?』と、聞かれます。
いえ、いえ
ぶどう屋は冬も仕事をしているんです。

知人の言葉を借りて云うなら【1年の内、30日程度の旬の為に、残りの335日を管理に費やす果物】なんです。
とは云っても、冬の間は一般的に農閑期で、作業量に対し時間が多く取れるので予定を組みやすいのは事実です。
植物の生理にも合わせますしね。

いずれ別に年間作業の詳細を記しますが
今回は当地の露地栽培の一般的な作業を
「1年の始まりより」。

10月:中旬頃までは遅い品種の収穫が出来ます。
収穫が終わると、果実を付け疲れた木々を癒す為に【御礼肥】等を施します。

11月:設備の管理作業が主になります。
“棚”(鋼線で網目状に組んだ栽培する為のもの)の緩みを直したりなど。
早い方は【基肥】の施肥を施します。

12月:霜が何度か降り、落葉も進みます。冬季作業の始まりです。

1月  一般的には【粗剪定】(本剪定の作業)から始まります

2月  荒皮を剥いだり、落葉した葉を掃いたりの【耕種的防除】(栽培環境適正化が目的)にも努めます。

3月  並行して【本剪定】を行い、春の芽吹きの準備を整えます。
因みに、この【本剪定】が難しく、理解して一人前の葡萄農家なるには10年以上かかると云われています。

4月 :芽吹きの時期です。中旬頃より本格的な栽培の作業が始まります。
春肥を施肥したりもします。

5月 :ぶどうの成長に合わせ、栽培~管理作業を進めて行きます。
いよいよ農繁期で、下旬にはぶどうの開花を迎え、作業の1つの山場になります。
開花に合わせ【セット~花切り】と云う作業を行うのですが、
【有核】(種有りぶどう)はこの作業で成否の80%が決まると云われ、とてもデリケートです。

6月 :梅雨の時期ですが、雨合羽を着て管理作業に勤しみます。
【摘粒】(果実の粒の間引き)【摘房】(果実の房の間引き)など忙しさもピークです。

7月 :初旬に【袋かけ】(果実を収穫まで保護する為)をします。
これが終われば、一段落。
収穫前の果実に対する作業はほとんど終わりで、後は散水や下草刈りなどの管理になります。

8月 :中旬より、早い品種より収獲が始まります。

9月  自分の思い通りの果実が収穫できると、満足しきりですね。

とまぁ、長くなりましたが・・・宜しければご一読下さい(苦笑 。